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Channel: 果無雑記帖

運河のカフェと朝市

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ひさびさにソネブロにログインしたら、ログイン画面がド派手になっててびっくり。
あと会員向け連携サービスのボタン、いつの間にか「メール」と「ブログ」の2つだけになってたんですね。
あれっ、気づいてなかったの、わたしだけ・・・?( ̄ー ̄;

5月に入ってから生活が大きく変わって、まだうまくリズムがつかめないのですが、なんとか元気です。
四谷勤務がなくなり、都内に出ることもめっきり減りました。(週一回は練○区で働いてますがw)
ということで、今日は地元千葉県のネタを2つほど。


以前、「運河のフレンチ」という記事にも書いた流山の「ブラッスリーしんかわ」。
同じ敷地内にカフェがオープンしたらしいとの情報を、近くに住む姉経由で聞きつけ、さっそく行ってきました。
万全を期して12時前に着いたら一番乗り。
「平日だもん、あたりまえだよねー」と言っていたら、あとから続々とお客さんが来て、結局満席になってしまいました。
あぶなかった・・・。(;´Д`A



ブラッスリーと同様、旅館だった建物を利用していて、外観も内装も純和風。
エアコンもやっぱりレトロでした。


軽食メニューは2品。
「グリルチキンバーガー アジア風」に惹かれながらも、パクチーがかなりきいていると聞いて断念。
「ベーコンとマッシュルームのパイ焼きキッシュ」にしました。

自家製ピクルスも美味♡


こちらは姉が注文したチキンバーガー。そんなにパクチーはきつくなかったそうです。だったら食べたかったな・・・orz


見てのとおり、どちらのメニューも量は軽め。なんたって「軽食」ですからね。
で、当然ながらデザートを注文しました。(゚ー,゚*)


「グレープフルーツとドライフルーツのコンポート」。ドライフルーツはイチジクとブドウです。かなりお酒がきいてます。
写真を撮り忘れたけど、姉がとったチーズケーキのほうもおいしかったですよー。


食後はのんびり、運河沿いをお散歩。



じつはココに行ったのがひと月前のことなので、写真はまだ桜が咲いてますね(汗)。いまは新緑が美しいです。





運河の土手にある水辺公園では、毎月第4土曜日に朝市が開かれているようです。
地元の店がいろいろ出店しているというので、ぜひ行ってみようということに。
その日(4月23日)は朝から大雨だったけど、そんなことでへこたれてちゃあ雨女は務まらない。( ̄‥ ̄)=3 フンッ
小雨になってきたのを見計らって、朝市現場に突入ー!



やっぱり人、少ないや・・・。(苦笑)
お目当てのかごや商店も見当たらず。どうやらこの日は出店をとりやめたようです。残念。
それでも農園や花屋さん、和菓子店にパン屋さんなどが雨にもめげず店を開いていました。


姉は「Cafe & Dining SLOW」の牛すじ煮と流山高等学園の木製イスを、わたしは「ジャム工房 京子さんのお店」のイチゴジャムを購入。母も木製の道具入れを買って上機嫌です。
売上げの一部は震災復興支援の義捐金として届けられるとのこと。

今度行くときには晴れるといいなー、やっぱり。





[おまけ]

ゴールデンウィークには「ブラッスリーしんかわ」のほうに行ってきました。



前菜は牛肉、メインは豚肉。どんだけ肉好きなんだ(笑)


ぼっちゃま@PARCO劇場

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はじめはスルーするつもりだったんですけど、母が吾郎ちゃんを観たいと言うので、ダメもとで申込み。
意外にもあっさり当選して、しかも2列目センターという良席でびっくりです。
新国立の「象」は撃沈だったのになぁ。この差はなに?



[data]
パルコ・プロデュース公演「ぼっちゃま
作:鈴木聡
演出:河原雅彦
音楽&ピアノ:佐山雅弘
キャスト:稲垣吾郎、白石加代子、高田聖子、中村倫也、大和田美帆、谷川清美、福本伸一、小林健一、柳家喬太郎、梶原善
東京公演日程:2011年5月7日(土)~6月5日(日) パルコ劇場
上演時間:第1幕60分・休憩15分・第2幕75分


昭和25年の東京郊外で、旧・大地主の家に暮らす「ぼっちゃま」こと井上幸一郎(稲垣吾郎)が主人公。
父親の形見である骨董品を売ったお金で放蕩する彼を、唯一の理解者・ばあや(白石加代子)が優しく見守っている。
幸一郎はある日、日ごろ疎遠な姉(谷川清美)・弟(中村倫也)・妹(大和田美帆)との絆を深めようと彼らを呼び寄せるが、集まった3人の目的は、本家の長男幸一郎にお金を借りることだった――。

というような話なんですが、内容はもうコテコテのコメディ。
冒頭、舞台に登場する稲垣吾郎と白石加代子に拍手が起きちゃうんですよ。これは新喜劇か?(笑)
いかにもウケを狙ったセリフや演出が多くて(まあ実際よく笑いましたが)、この手の雰囲気にあまり慣れてない自分には、ちょっとおしりがモゾモゾこそばゆい感じ。
とはいえ、独特の美学と倫理観を持ち、膨大な量のセリフをハイテンションで撒き散らす主人公は、意外と(失礼)滑舌のいい吾郎ちゃんにぴったりではありました。

イケイケな世の中に反発し、かといって仕事をするわけでもなく、親の形見を売っては酒と女に費やす日々。
親父が道楽で買った器だから、その使い道として放蕩は正しいというような屁理屈を幸一郎は力説します。
むちゃくちゃなようでいて、妙に説得力もある。いわば「あぶく銭」ですからね。
愛人(高田聖子)を心から愛しているのに女遊びがやめられず、でも愛人の浮気には耐えられない。
矛盾を抱え込んで悩む幸一郎を、ありのままに全肯定するのがばあや。
AとBの選択肢があったとして、普通の人は一方を選んで迷いを切り捨てるけれども、ぼっちゃまはAもBも捨てずに持ちつづけている、そこがすばらしいんだというばあやの話(←かなり大ざっぱに端折ってます)、これまた納得できたりするのです。

白石加代子&柳家喬太郎(元太鼓持ちの骨董商役)のシニア組はさすがにうまい。軽妙かつ安定感のある演技が全体の重石になってます。
ステテコ姿の梶原善も哀愁漂っててよかったです。いちばん親近感あったかも。( ̄◇ ̄;)
あと中村倫也ってかわいいー。ちょっと注目してみようかな。

途中、「えっ、そーいう展開?!」的な幽霊シーンもありつつ、物語はハッピーエンド。
こそばゆい感じは最後まで消えなかったものの、出演者の細かい表情まで間近に見られて楽しかったです。






井上家の相関図@公演パンフレットより。
きょうだい全員、母親が違うという設定です。
そのわりに仲がいいんですけどねー。

お散歩日和@清水公園

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梅雨入りのずっと前の、爽やかな晴天の日。
清水公園(千葉県野田市)に行ってきました。

野田といえばお醤油のまちとして有名ですが、ここ清水公園も野田に本社を置くキッコーマンがスポンサー。
園内にもそこはかとなくお醤油の匂いが・・・するわけないですね。(; ̄ー ̄A

ずっと前に来たときは、まだ小学生だった甥っ子たちをフィールドアスレチックで遊ばせるのが目的で、ちゃんと見物したことはありませんでした。
とても広い公園なので、今回も半分くらいしか回れなかったけど、自然豊かで木陰が多いからお散歩には最適。
リードをつければペットも連れて歩けます。
入園料も無料だし。(←ココ重要)

入り口から少し歩くと、右手に赤い仁王門が。
金乗院というお寺です。
もともとこのお寺の敷地を借りて遊園地をつくったのが、清水公園の始まりだとか。
いまはキッコーマン系列の千秋社が所有しているようです。

境内には、見ごろを過ぎた牡丹が寂しく咲いていました。(-_-)





敷地の片隅に井戸発見。野田ってまだ井戸を使っている家が多いんですよねー。




園内を歩くと、見ごろを過ぎたツツジが寂しく咲いていました。(━_━)



右の写真の真ん中に写ってるカラス。コンビニおにぎりをくわえてるの、わかりますか?
このあと、ちゃんとビニールをむいて食べたんですよ。賢ーい!


清水公園は水上アスレチックが名物で、この日も小学生女子3人組が目の前で格闘してました。
3人の運動神経には明らかな格差があって、ちょっとハラハラ。
運動音痴なもんで、うまくできない子につい感情移入しちゃうんですよー。





←女の子たちは写っていません。


最後は園芸ショップへ。
詳しくないんですけど、ハーブの種類がけっこう充実しているようです。(豚も?)




でもやっぱり、花より団子。(゚ー,゚*)


ショップではいろんな味のアイスとシャーベットを売っていて、これはミントクリームのアイスクリーム。
よくあるような歯磨きっぽい味では全然なく、ほのかにミントが香って後味爽やかでした♪


最後はキッコーマンに敬意を表して、「亀甲萬吟醸生醤油」を購入。


「ここでしか買えない」に弱いんですよねー。まだ味見はしてませんが・・・。





[おまけ]

街で見つけたキノエネ醤油の工場の看板。



「大豆専用入口」って、人間は入れないのかしら。( ̄◇ ̄;)

黒い十人の女@青山円形劇場

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仕事がひと息ついたので、お芝居の話を。
先月末、青山円形劇場でナイロン100℃公演「黒い十人の女」を観てきました。

1961年に製作された市川崑監督の同名の映画を、KERAが舞台化したもの。
映画のほうは未見なので、原作がどの程度アレンジされているのかはわかりませんが。
とりあえず言えることは、映画を観てなくてもオモシロイぞー! ってことです。

物語の舞台は1960年代のテレビ業界。
プロデューサーの風松吉(みのすけ)は、次々と降りかかる難題もするりするりとこなしていく有能な男、しかも女にはやたらモテる。
妻(峯村リエ)のほかにベテラン女優(松永玲子)、印刷会社社長(村岡希美)、CMガール(新谷真弓)、新人歌手(中越典子)、エレベーターガール(緒川たまき)など9人の愛人がいて、みんなおたがいの存在に薄々気づいている。
移り気な風に不満を持ちながら、なぜか風と別れられない彼女たちは、「いっそ彼が死んでくれたら」と風の殺害を共謀。
妻が経営するレストランに集まった10人の女たちと、殺害計画に気づいて妻に泣きつく風。そして妻がとった驚くべき行動とは――。


まず、人形と化した登場人物たちが倉庫から運ばれてきて台座に置かれ、彼らが動きだした瞬間に舞台上の時間が1960年代に飛ぶ、という冒頭の演出が秀逸。一気に引き込まれます。
「叔母との旅」や「ハーパー・リーガン」でも堪能した小野寺修二の振付は、今回もキレのいい動きがめちゃくちゃかっこよかった。

キャストもほぼ文句なし。
みのすけの風は、全然イケメンじゃないところが妙にリアルでした。マメで、優しくて、優柔不断で。
ふわふわとした存在感のなさに、ギョーカイ人の浮ついた感じとか孤独感がよく反映されてたと思います。
女優陣も期待どおり。
肝のすわりっぷりが頼もしい妻役の峯村リエ、哀れだけど笑いを誘う女社長の村岡希美、自己チューなCMガールの新谷真弓など、女性の内面を描くのが妙にうまいKERAさんだけあって、それぞれに説得力があります。
劇の後半で展開される女たちの復讐劇にはぞくぞくしました~。(ニヤリ)

あと登場人物でちょっと気になったのが、新進女優(奥村佳恵)とアナウンサー(小林高鹿)。
アナウンサーはイケメンなのに全然モテないタイプで、劇が進むにつれて皮膚病の手がどんどん悪化して大変なことに。これっていったいどんな意味がこめられているのでしょうねー。考えすぎか。(笑)
新進女優は一見ピュアで美しいんだけど、風松吉を女にしたような軽薄さと風にはない図太さをもっている。
結局、女って怖ーい、ということですね。(←強引なまとめ)


IMG_0762.jpgIMG_0763.jpg
公演パンフレットより。
舞台となった1960年代のテレビ番組表が載ってます。
懐かしい~と思った人。歳がバレますよ。(^^;

水郷・佐原に行ってきました

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暑くなってからだとのんびりお散歩どころじゃなくなるので、涼しいいまのうちにと、佐原のまちに行ってきました。
市街地を流れる小野川沿いを中心に、江戸から明治の蔵造りの家並みが残る佐原。
千葉県の北東部にあって、以前は「佐原市」だったのですが、5年ほど前の市町村合併で「香取市」に。
・・・ということは、さっき検索して初めて知りました。( ̄ー ̄;

我孫子方面から利根水郷ラインに乗り、ひたすら東へ東へ。
利根川沿いに緑の水田が広がる風景は、とても美しかったです。
ときどき水田の真ん中に小さな墓地があるのがちょっと不思議でしたけど。

佐原駅を通り過ぎたあたりに、「水の郷さわら」という道の駅を発見。
川の駅を併設していて、けっこう大規模な施設です。


安くておいしそうな野菜がいっぱい! でもお化けマッシュルームは買う勇気が・・・。


大好きなトマトもこんなに~♡ 屋外のテントには、ツバメの巣がありました。(←非売品)


蚕豆とイチゴとなめこを買い込んだあと、道の駅を出発して町並み観光へ。
看板ワンコ( )に誘われて、まずは東薫酒造で酒蔵見学です。


神棚の下の額は、歴史的人物が書いた「酒」の文字を寄せ書きふうに集めたもの。
佐久間象山とか良寛とか、味のある字だなぁ。


醸造タンクの上にあるのが仕込み部屋。床に並ぶ八角形の板がタンクのふたです。


伊能忠敬記念館の後ろにある無料駐車場に車を移動して、小野川と香取街道が交差する忠敬橋を中心に歩いてみました。
川沿いはいま、柳が青々として目に鮮やか。
ちょうど「あやめ祭り」開催中で、町なかや川べりにはアヤメかハナショウブかカキツバタらしき花(←違いがわからない・・・)が咲いています。

その一方で、震災の深い傷跡も。
古い建物は瓦屋根や壁が崩れ、いくつもの家がブルーシートに覆われたまま。
川沿いはとくに液状化が激しく、遊覧船の行きかう小野川は川底の一部が隆起してしまったそうです。
それでも「がんばろう佐原の町並」を旗印に、船頭のおばちゃんも雑貨屋のおにーさんも荒物屋のおばさんも、みーんな明るかった。
復興への思いの強さを感じたのでした。






観光船にも乗りましたよ。ゆったり流れていく風景が心地よくて、思わず眠気が・・・。



途中、川の向こうから佐原囃子を演奏する「下座舟」が。てんつくてんつく、ぴーひゃらら。





ところで、この日はよっぽどロケ日和だったらしく、ふたつのロケ隊と遭遇しました。
写真はテレ朝「スーパーJチャンネル」のサヘル・ローズさんご一行。




わたしらの乗った観光船が発着所に帰ってくると、さっきとは別のロケ隊が出発するところでした。
女性レポーターの人が「いかがでしたかー?」と気さくに声をかけてきたので、「気持ちよかったですよ~♪」。
「いってらっしゃーい」と舟を送り出したあと、ほかのお客さんたちと、あれはもしかして・・・という話に。
すごく感じがよかったから気づかなかったんですけど、よくよく考えたらにしおかすみこさんだったんです。(←なんて失礼なっw)
あとで調べたら、チバテレ「熱血BO-SO TV」のロケでした。
※まさか会話中にカメラは向けられないので、にしおかさんの写真は撮れておりません。( ̄ー ̄;


そして帰り道。
佐原の街角に立っていたシニアガイドさんのおすすめで、ちょっとカフェで休憩。
見事なイングリッシュ・ガーデンの奥に埋もれるように、ガラス張りの温室のような建物が立っていました。
「cafe Sari(カフェ サリ)」です。




バラのジャムがたっぷり入った、おいしーいアイスクリーム。
もちろんバラは自家製です。





[佐原関係サイトURL]

●水の郷さわら http://www.e-sawara.com/
●香取市観光公式サイト http://www.katorishi.com/
●水郷佐原観光協会 http://www15.ocn.ne.jp/~skk/
●ぶれきめら(観光遊覧船など) http://www.kimera-sawara.co.jp/

マンゴー・オレンジ☆キウイ・バナナ

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年に数回の、贅沢。
因島から、幡地縁さんのコンフィチュールが届きました。


左がマンゴーとオレンジ、右がゴールドキウイ・バナナのジャム。
色がとってもきれいで、食べちゃうのがもったいなーい。でも食べるけど。

マンゴーとオレンジのジャムは、宮崎完熟マンゴーが丸ごと1個入ってるんだとか。
濃厚な甘さの中に、ほんのり爽やかなオレンジがきいてます。
生のマンゴーはあまり好きじゃないんですが、これならいくらでもいけそう。


アイスクリームに乗せてみました。
バニラの味が強すぎて、ちょっとバランス悪いかなぁ。


だったらヨーグルトに。やっぱり合いますねー。(゚ー,゚*)
パンに塗ってもおいしいです。

ゴールドキウイとバナナのジャムは、1、2ヶ月熟成させるといいらしいので、まだあけてません。
2か月後が楽しみー♪


マンゴー・オレンジのジャムのほうは、完全受注生産だそうです。
興味のある方は、こちらへどぞ。→ http://www.hataji-oyajiclub.jp/index.php?data=./data/l2c2/


◆◆◆◆


[近況]

ひさしぶりに柴犬陸さんとお会いして、渋谷の「おまかせ亭」でランチしてきました。
グラスワインもサービスしてもらって、すっかりいい気分~♪
陸さん、いい店をご紹介いただき、ありがとうございました!



撮り忘れたけど、アンチョビ入りのパンもおいしかった。
ボリュームたっぷりながら、完食しましたv(゚ー゚)


柴犬陸さんからお土産にいただいた、ほぼ日の「手かげんしないしょうがチップ」です。
ピリッと辛くて、クセになる味。ごちそうさまでしたー☆

ベッジ・パードン@世田谷パブリックシアター

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待ちに待った「ベッジ・パードン」観劇の日。
どういうわけだか猛烈な眠気に勝てず、観客の拍手を聞いてハッと我に返りました。
しまった! 芝居の内容、ひとっつも憶えてない・・・。

・・・・

という夢を見ました。観劇の前日に。
まったくもう、いやな汗かきましたよ~(;´д`)


[data]
シス・カンパニー公演「ベッジ・パードン」
作・演出:三谷幸喜
出演:野村萬斎、深津絵里、大泉洋、浦井健治、浅野和之
公演期間:2011年6月6日(月)~7月31日(日) 世田谷パブリックシアター
上演時間:3時間5分(15分の休憩あり)



「三谷幸喜生誕50周年大感謝祭」の今年、舞台で上演される新作4本のうち3本目がこの「ベッジ・パードン」です。
作品は夏目漱石の英国留学中のエピソードをモチーフにしていて、世田谷パブリックシアター芸術監督の野村萬斎が、主人公の漱石役。
深津絵里とか大泉洋とか、周りを固めるキャストもあまりに魅力的で、チケットが取れるか心配だったのですが、先行予約で無事入手。見上げる首が痛くなるほどいい席でした。
4本目もこの調子でいきたいなぁ。

物語の舞台は、1900(明治33)年のロンドン。国費留学生として英国滞在中の夏目金之助(漱石の本名)が、新しい下宿に引っ越してきます。
そこには商社に勤める日本人のソータロー(大泉洋)も住んでいるのだけど、英語上達のためだからといって日本語を禁じられ、金之助はがっかり。
ソータローと違って英語が流暢にしゃべれず、引きこもりがちな金之助が、唯一安心して話せるのが使用人のアニー(深津絵里)。
下町生まれでコックニー訛りがきつい彼女は、"I beg your pardon?" が "bedge pardon?" に聞こえるというので、金之助は彼女に「ベッジ」というあだ名をつけ、次第に二人は親密な仲になっていきます。
ベッジの弟グリムズビー(浦井健治)も金之助を一方的に気に入るのですが、おかげで彼のとんでもない企みに金之助は巻き込まれることに・・・。

ストーリーはほろ苦いエンディングを迎えるものの、全体にはコメディな要素たっぷり。
野村萬斎の現代劇ってどうなのかなと思ったけど、ぎこちない物言いや独特の間のとり方といい、姿勢がミョーによすぎるところ(とくに首の角度)といい、英国にも英語にもなかなかなじめない金之助になりきってました。
深津絵里はもう、かーわいーい♪(デレデレ) 相変わらず声がいいんですよねー、声が。
教養はないけど真実を見通す目をもっているベッジを、愛情こまやかに演じてます。切ないです。
舞台は初見でしたが大泉洋、「笑いは任せろ」的余裕を見せつつ、ソータローの屈折した心情もよく伝わるいい演技でした。
浦井健治については、パンフレットに印象的なエピソードが。三谷さんに伝えたいことがあると、犬を主人公にした童話を書いて提出したんだそうです。彼って・・・もしかして不思議ちゃん?
そして、浅野和之さん(←突如「さん」付け)。脱帽です。
叔母との旅』で演じた10役を超えて、今回は11役に挑戦。三谷さんの並々ならぬ対抗意識を感じます。(笑)
下宿の大家さん夫婦にシェイクスピア学者、シャーロキアンにはおなじみのブラッドストリート警部、果てはビクトリア女王から飼い犬のミスター・ジャックまで、その演じ分けはお見事と言うほかありません。
彼がビクトリア朝のあらゆる英国人をたった一人で演じるのには、じつはワケがあるんですけどね。

ところで、この作品では「言葉」にまつわるコンプレックスとかアイデンティティというのがキーになっているのだけど、もうひとつ大きな役割を果たすのが「夢」。
ちなみに冒頭のわたしの「夢」は、正夢とならずにすみました。
こんなにおもしろかったら、眠たくなるわけないですもんね。
・・・でもよかったぁー(ホッ)


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 稽古風景。公演パンフレットより

猛暑お見舞い申し上げます。

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毎日毎日、あちいですねー。
全国各地に「高温注意情報」が出ておりますが、みなさんだいじょぶですか。
鼻血出てませんか。
出てる人、首をトントンしちゃダメですよ。


人間はしおれて干からびそうな暑さなのに、草花は元気元気。
たとえばこれ。



山形の紅花です。


ひと月ほど前、新国立劇場で井上ひさしの「」を観たんですが、この芝居が山形の紅花の産地・平畠を舞台にしているということで、おみやげに紅花の種をもらいました。
あと、そばの種とシベールのラスクも。



山形って、ほんとにいいところですねぇ♡


で、もらった種をすべて園芸マニアな姉に託したところ、種蒔きして1週間後にはもう元気な双葉がいっぱい。



いちおう、うまく育てばこんな花が咲くはずなんですが・・・。






 ←中劇場のホワイエに飾られていた紅花です。


種を配っていた男性は、
「いまから蒔けば、ぎりぎり間に合いますよ!」
って言ってくれたんですが。
満開の紅花が見られたら、うれしいなぁ。
姉上、しかと頼みましたぞ。(←あくまで他力本願)





ところでこの庭には、最近よくかわいいお客さまが遊びに来ます。



どこかの飼い猫らしいんだけど、初対面のわたしに「ニャー」とすり寄ってくる人懐っこさ。


ごろんとひっくり返っておなか出して、警戒心ゼロ。

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カメラ目線もOK。
無理やりに見えるとしたら、それはきっと気のせいです。(=`ェ´=) ニャー


ごめんねアサガオ

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ブログ仲間のたかちさんから、2008年に初めて種を譲り受けて以来、毎年ベランダで育ててきたソライロアサガオ。
自家受粉のものをまきつづけていたためか、だんだん種ができにくくなっていました。
去年も花だけはたくさん咲いたのだけど、種はちゃんと育たなかった。
それでも今年の春、かろうじて種らしく育ったのをかき集めて、これ ↓ に種まきしました。


DAIM 種まきハウス H-2

DAIM 種まきハウス H-2

  • 出版社/メーカー: 第一ビニール
  • メディア:


ほんとはこの半分の大きさで充分だったけど、まだ朝晩が若干寒かったので、透明のフタがついているのが暖かくてよさそうだなぁと。
ゴールデンウィークが明けたころのことでした。

それから1週間経ち、2週間経っても、ポットの土には何の変化もなし。
待たされるのには毎年慣れていたとはいえ、1か月過ぎたころには、さすがに今年はダメだったかー、と思いました。
まいた種はどれも、充分成熟しているとは到底いえなかったからです。



さて、種まきから2か月後。
そろそろポットの土を捨てて片づけようと、透明のフタをカパッとあけました。
端っこからひょろっと1本、もやしみたいなものが生えている。
もしやまさかこれって・・・アサガオ発芽してたの?!

ごっめーん!! 全然気づかなかった!( ̄□ ̄;)

葉っぱのてっぺんに種の帽子をかぶったまま、茎ばかりひょろひょろと10センチぐらい伸びたアサガオに、申し訳なかったと平謝り。
速攻で植木鉢に植え替えました。

3日後。



どうにか生きているようです。よかったー!!



そして、今朝のソライロアサガオ。



本葉も無事出てきました。

これだけ遅いと、花が開くところまでたどり着けるかどうかわからないけれど。
つるが伸びて葉が茂って、やがて枯れる晩秋まで、のんびりアサガオの生長をしっかり見守っていきたいと思います。

ほんっとに、ごめんねー。

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展@国立新美術館

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このところ涼しい日が続いて、ちょっとお出かけ意欲が増したので、乃木坂の国立新美術館で開催されている「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」へ行ってきました。
展示されているのは、印象派とポスト印象派の作品83点。
ゆっくり観てまわってもそれほど疲れない、ほどほどの規模です。

印象派がとくに好きというわけではなかったのですが、実物を観て気持ちが変わりました。
この展示、とてもいいです!
たとえば印象派の先駆者、エドゥアール・マネの「オペラ座の仮面舞踏会」。


 (クリックで拡大します。以下同)

黒がとても艶やかで、舞踏会の喧騒の一瞬を切りとったよう。


同じくマネの「鉄道」は、チケットやチラシにも印刷されている今回の目玉のひとつ。



「鉄道」っていっても鉄道はどこにも描かれていないんだけれど、隠れたストーリーを深読みしたくなるような、不思議と惹きつけられる絵です。
マネは「牡蠣」とか「プラム酒」とか、ほかの絵もよかったー。


「印象派」のコーナーでは、カミーユ・ピサロやエドガー・ドガ、ピエール=オーギュスト・ルノワールのほか、巨匠クロード・モネの有名なこの作品も。



「日傘の女性、モネ夫人と息子」です。実物は絵の具の質感や筆遣い、塗り残しまではっきり見えるし、陽射しがほんとうにまぶしい。


女性画家メアリー・カサットは、子どもの絵がすっごくかわいいんですー。
なかでもこの「青いひじ掛け椅子の少女」はピカイチ。



ちょっと不機嫌な女の子の表情、そして椅子カバーの青のなんと美しいこと。
左のワンコとのバランスも絶妙ですよね。
カサットは版画も展示されていて、浮世絵の影響が色濃い「浴女」「入浴」がおもしろいです。


最後のコーナーは「ポスト印象派以降」ということで、ポール・セザンヌ、ポール・ゴーギャン、フィンセント・ファン・ゴッホ、ジョルジュ・スーラなどの作品が10点余り。



点描で有名なスーラの「オンフルールの灯台」。
点描とは、混ぜると色が濁ってしまう絵の具を原色のまま置くことで、鮮やかな発色を残す技法、だそうです。ただ点々で描いてるだけじゃなかったんですねー。(汗)
そういえば、三谷幸喜の「コンフィダント・絆」でスーラを演じたのは中井貴一でした。関係ない話で恐縮ですが。


会場で最後を飾るのはゴッホです。
おなじみの「自画像」も観られますが、展覧会の締めはこの作品。



ぽってり厚塗りの絵の具と大きく波打つような筆遣いで、生命力を誇示するように描かれた「薔薇」。
もともと薔薇の色はピンクだったそうですが、退色した今も充分に美しい。
グッズ売り場のポストカードでは一番人気だそうです。





今回はクリアファイルではなく、チャームを2種類購入。



左がメアリー、右がエドっていいます。
〈この絵〉〈この絵〉の中に、それぞれ描かれているワンコなんです。わかりますか?


◆◆◆


[関連URL]
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展公式HP http://www.ntv.co.jp/washington/
国立新美術館 http://www.nact.jp/
National Gallery of Art http://www.nga.gov/

奇ッ怪 其ノ弐@世田谷パブリックシアター

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またまたご無沙汰でございます。
前回更新してから約1か月がたち、風はすっかり秋めいてきました。
猛暑でもまったく食欲が落ちなかったのに、このままおいしい季節に突入してしまうなんて・・・。( ̄◇ ̄;)

8月後半は、ン十年ぶりに履歴書を書き、試験と面接を受けてきました。
一般常識とか漢字書き取りとか、ネットやiPhoneのアプリでにわか勉強した甲斐あって(?)、無事合格。
母の介護があるので在宅の仕事なんですが、つまり単価はかなり安いんですが( ̄ー ̄;
とりあえずほっとしましたー。

・・・近況報告はこのくらいにして。

先月末、世田谷パブリックシアターで『奇ッ怪 其ノ弐』を観てきました。
その1にあたる2009年の『奇ッ怪~小泉八雲から聞いた話』は観てなかったんですけど、ブログの感想とか読んでおもしろそうだなぁと思っていて、今回は行ってみることにしました。

[data]
現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』
作・演出:前川知大
出演:仲村トオル、池田成志、小松和重、山内圭哉、ほか
東京公演:2011年08月19日(金)~2011年09月01日(木) 世田谷パブリックシアター
上演時間:約1時間40分(休憩なし)

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 公演パンフレットより

手前に向かってゆるく傾斜した舞台には、いくつか穴があいていて、そこから時々亡霊らしき人々が。
ここは廃墟となった神社で、そこに神主の息子である矢口(山内圭哉)がやってきます。
勝手に住み着いていたホームレスの男、山田(仲村トオル)と話をしているうちに、再開発業者の橋本(池田成志)と、地質学者の曽我(小松和重)が登場。
数年前にこの村は大地震に見舞われ、地下から発生した硫化水素ガスで多くの命が失われていました。
最近父親の霊を見るので理由を知りたくて里帰りした矢口と、この村を温泉街として再開発したいと張りきる橋本らを前に、山田は昔語りを始めるのですが・・・。

作品のテーマは「鎮魂」、つまり死者の声に耳を傾けることで、さまよう霊を鎮めること。
突然の息子の死が受け入れられず、彼が臓器提供した相手を探さずにいられない母親や、妻をうつ病による自殺で亡くしたことから病院不信に陥り、にせカウンセラーになる夫。暴行される男性を見殺しにしたために、強い罪の意識にさいなまれる男。語り手と演じ手がくるくると変わりながら、死をめぐる短いエピソードが次々と展開していきます。
現在と過去を行ったり来たり、でも現在の4人の会話が軽妙でおかしいので、重さを引きずらずに物語がぽんぽん前に進んでいく。鮮やかです。
仲村トオルさんのトボケぶりも楽しいけど、池田成志さんは時々、そこにいるだけでおかしい(笑)。アドリブも快調なようで、途中、小松和重さんがツボに入って笑いがとまらなくなってました。

そして最後に語られるのは、神社の「あの日」の物語。
村人みんなで祭りの準備をしながら、笑ったりふざけたり、夢を語ったり。
そんな日常の風景が一瞬で失われるシーンでは、やはり大震災を思わずにいられませんでした。
死者は語ることで、生者はその声を聴くことで、やっと前に進むことができるのかもしれない。
深い悲しみの中にも、救いを感じるラストでした。

いわゆる「怪談」ではないけれど、異界と現世が入り組んだ構造になっていて、思い込みが何度もひっくり返されたり、亡霊たちの不思議なしぐさの謎が解けてアッと思ったり。
飽きさせない展開で、おもしろかったです。
「其ノ参」があったら観るぞー。



渋谷方面で芝居を観ると、帰りにかならず寄るのが表参道の「omo」。
今回はこんなお菓子を買ってきましたー。


左の「サクッと塩トマトスナック」は、すっぱしょっぱい味。後味はしっかりトマトなので、トマト嫌いにはおすすめしませんw
右は「クロワッサンラスク」のココア味。軽くてほんのりビターなところが、うんまいです。

秋の実り

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食べても食べてもおなかがすく季節。
冬眠に備えてるわけでもないのに、着々と蓄えております。>お金じゃありませんよ!
このぶんだと南極にだって行けそうです。(=`(∞)´=)


先月のお彼岸にお墓参りに行ったら、一面草ぼうぼうになっていて、愕然。
去年かおととしに植木を全部ひっこ抜いて、防草シートと砂利を敷き詰めてあったんですが。
降り積もる木の葉や土ぼこりだけで、雑草が生えるには十分な環境なんですよねー。
次回は軍手&鎌&熊手持参です。(ノ_-;)

それでも季節は秋。
帰る道すがら、木の実・草の実を見かけました。



何の実かなあ。


草むしりが済んだら、ちょうどお昼どき。
ふと思いついて、国立新美術館へ行ってみることに。
ここのラウンジのサンドウィッチ、なかなかおいしいんですよね。

入り口を入ると、館内は意外に閑散としています。
どうやら大物展示のはざ間らしい・・・これはチャンス!
いつも長い行列ができていて入れない、3階のポール・ボキューズ ミュゼへ行ってみました。

楽勝で入れたー♪ヾ(*⌒∇⌒)八(⌒∇⌒*)ツ♪


ほら、だれも待ってないし。

メインディッシュは仔羊とトマトのブイヨン煮・プロヴァンス風。

お肉もソーセージもいい味でしたー。下に隠れたクスクスとも、よく合います。

デザートは、チョコレートのフォンダン仕立て。

フランボワーズの酸っぱいソースで、後味すっきり。

あと、なんといってもおいしかったのは、自家製リエット。

食べかけの写真ですんません。
これをパンに塗って食べたらもう、とまらないのでございます。
お持ち帰りしたかったなあ・・・。(゚ー,゚*)


左は店の外観、右は中庭の竹林。空はすっかり秋ですね。


◆◆◆◆


[おまけ]

このあいだ姉の家に泊まったときに、元わが家のペット・クサガメを撮ってきました。
iPhoneで撮影したので、ブレブレなのはお許しを。(←言い訳)



そういえば今年は結局、卵を産みませんでした。
じつは自分で食べちゃってた疑いも・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)・・・

清水ミチコ TALK&LIVE 2011

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月が替わってしまいましたが、半月ほど前、清水ミチコのライブを見てきました。去年の世田谷パブリックシアターに続いて2回目です。
今回はぐっとローカルに、松戸市民会館。てっぺんに小さなプラネタリウムがあるんですよー。入場料52円の。
松戸市出身の元宇宙飛行士・山崎直子さんも、子どものころに通ったんだそうです。
この山崎さんと同じ小学校を卒業したというのが、わたしのプチ自慢でございます。

千葉県ってことで、ミッチャンによる「千葉県あるある」ネタを少しご紹介。
  • 小学校の社会科見学は醤油工場だった
  • 給食に「みそピー」が出る
  • 「ジャンケンポン」を「チッケッタ」と言う
  • 運動会では「なのはな体操」をする
  • ゆるキャラのチーバくんはいい感じだと思っているが、知事を見ると不安になる
  • 常磐線各駅停車を千代田線だと言い張る
  • 初めて飲んだコーヒーはマックスコーヒーである

県民の方、いかがでしょうかー。
ちなみにわたしは、みそピー・なのはな体操・マックスコーヒーは×。それ以外は見事に当てはまります。
どっぷり県民だなぁ( ̄ー ̄;

TALK & LIVEのTALKとして、冒頭はラジオパーソナリティの荻野真理さんとの対話形式でした。
この荻野さんの彼氏の名前を聞いてびっくり。
なべやかんですよ。替え玉受験で有名な。(←荻野さんがそう言ったんです~)
ミッチャンのつっこみと彼女のオーバーリアクションが楽しかったー。

LIVEでは弾き語りを中心に、モノマネ芸をたっぷり堪能。
定番の真矢みきに美輪明宏、桃井かおりに大竹しのぶ、瀬戸内寂聴なんていうのもあります。
安藤裕子、笹川美和、YUKI、chara、UA、宇多田ヒカルなどの歌姫メドレーは、「あくびをしながら」とか「寒い、寒いと震えながら」とか、スライドによるモノマネ講座がいちいちおかしい。
さらにはベートーベンの「月光」を厳かに弾きつつ、岸田今日子の声で天気予報。あまりに似合いすぎです。

なかでも爆笑しつつ感動したのは、ピアノで弾く「渡る世間は鬼ばかり」のテーマ曲にのせて、『天空の城ラピュタ』の「君をのせて」を歌いあげるという荒業。
合っているようで合っていないような、絶妙な気持ち悪さのまま最後にたどり着いたときの達成感というか爽快感というか。
いやはや、天才ですねー。

アンコールはミッチャンがいちばん好きな人、矢野顕子の「横顔」。
彼女の明るい歌声のように、楽しい楽しいライブでした。



去年のライブを収録したDVD「バッタもん」は、12月7日発売予定。

Live! 清水ミチコのお楽しみ会 ”バッタもん” [DVD]

Live! 清水ミチコのお楽しみ会 ”バッタもん” [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


わたしが持っているのは、前作の「リップサービス」。おもしろいよー。

LIVE!清水ミチコのお楽しみ会“リップサービス” [DVD]

LIVE!清水ミチコのお楽しみ会“リップサービス” [DVD]

  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • メディア: DVD

最初で最後の

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11月9日の朝のことでした。

窓ガラス越しに、何か青いものが。



ソライロアサガオの花が咲いていたんです。



以前もこの時期にアサガオが咲いていたことはありました。
でもそれは、盛りの夏からたくさんのつぼみをつけ、秋を迎えても咲きつづけてきた元気な苗の話。

今回のアサガオは、今年最初の開花です。
そして、たぶん今年最後の花。

去年採れた種は充分成熟したものがなく、やっと発芽した唯一の苗は、夏のベランダの酷暑に耐える力がありませんでした。
小さなつぼみをやっとつけたところで本格的な暑さが来て、つぼみは熱とハダニで全滅。
葉っぱも次々と落ちて、支柱のてっぺんまで伸びたつるは、半分以上が茶色く枯れてしまいました。

10月にようやく涼しくなったころ、新しい葉っぱがちらほら。
つぼみもいくつか大きくなってきました。
でも、花を開くだけの力が残っていなかった。

だからこのアサガオは、2011年の代表選手です。
花は小さいけど。



開花して3日目。



もう、花びらを閉じる力も残っていなくて。
このかたちのまま、しおれて枯れていきました。

よくがんばったね。

三谷幸喜イヤー・コンプリート

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先週の初め、パルコ劇場で「90ミニッツ」を観てきました。
(今週はシアタートラムで「その妹」を観たのですが、それはまたの話。)

キャストは西村雅彦と近藤芳正。あの「笑の大学」(舞台版)の2人です。
残念ながら上演当時(1996年、98年)は三谷さんの舞台に縁がなく、DVDでしか観てないんですけど、この2人のコンビがふたたび三谷作品にとなれば、期待しないほうが無理ってもんです。

今回の舞台は、ある大学病院の一室。
交通事故に遭った9歳の少年が運び込まれ、緊急手術をすれば命が助かる状態でありながら、父親は信仰上の理由で承諾書にサインをしようとしない。
なんとか彼を説得しようとする整形外科医(西村雅彦)と、輸血を伴う手術を拒む父親(近藤芳正)との激しいやりとりは、妥協点を見出せないままに時間が刻々と過ぎていく。
「90ミニッツ」=90分とは、少年の命を救う決断をするための、ぎりぎりのタイムリミットなのです。

コメディ的要素を封印し、場面転換もなく、どんでん返しもカタルシスもない舞台。
何度も攻守入れかわっては堂々巡りをする2人の議論の行く末だけが、物語を推し進めていく力となっているのですが、そのテンションがだんだんこっちにも乗り移ってくる感じ。
すっかり心拍数が上がってしまいました。

テーマがテーマだけに、内容は賛否両論あるようですけど、価値観をめぐる議論に勝ちも負けもないし、世の中に絶対的な正しさなんてない。その意味ではリアルな作品だったと思います。
価値観の違う隣人とわかり合うのはむずかしいけど、それでもなんとか共存していくしかないんですよね。
とても見ごたえのある、おもしろい舞台でした。



2011年は三谷幸喜生誕50周年を祝う「三谷幸喜大感謝祭」ってことで、演劇・映画・テレビ・小説合わせて7本の新作が発表される年でした。(詳しくは、こちらなど → 「演劇ライフ」記事
どうやら小説だけは執筆が間に合わなかったようですが、残り6本はこの「90ミニッツ」で終了。
わたしもどうにかチケットがとれて、無事6本コンプリートしました。(あっ、ドラマはまだ録画を観てなかった・・・)

新作舞台4本のうち、唯一ブログにUPできなかったのが「国民の映画」。
ナチス・ドイツで宣伝省大臣を務めたゲッペルスと、彼をとりまく映画人たちの、戦争と芸術をめぐる物語です。
小日向文世はじめ、段田安則、風間杜夫などキャストも魅力的で、深く余韻の残る作品でした。
ただ、これを観劇したのは3月17日。
まだ首都圏では余震が多く、電車のダイヤも大幅に乱れ、安全上の理由で公演を中止する劇場も数多くありました。
そんななか、どうにかたどり着いたパルコ劇場では、開演直前に三谷さん本人が舞台に登場し、観客にあいさつをしたのです。(全文は、こちら → PARCO劇場公式ブログ

「こういう時だからこそ、劇場のあかりを消してはいけないんだと、僕らは思いました」
この言葉にどれほど力づけられたことか。
迷ったけど、来てよかったと思いました。



文章ばかりじゃさびしいので、少しばかりランチ写真を。
しかしパスタばっかり食べてるなぁ。


下北沢「ラ・ベファーナ」のパスタランチ(ナイロン100℃「ノーアート・ノーライフ」観劇前に)。
写ってないけど、ドレッシングたっぷりのサラダやラザニアもおいしいです。




三軒茶屋「イル・ピッツァイオーロ」のパスタランチ(シス・カンパニー「その妹」観劇前に)。
パスタはもちろん、温野菜が美味! おみやげにお菓子までいただいてしまいました。



たぶん、この記事が今年最後の更新になると思います。
ではでは、みなさんよいお年をー♪


今年はすっきり~

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年が明けて、もう10日も過ぎてしまいました。松の内って、いつまででしたっけ・・・。
ともあれ、2012年もよろしくお願いいたしますー。




 ドラゴン@銀座和光ショーウインドウにて


2011-12年の年越しは、例のごとく銀座和光→神田明神のコースでした。
せっかくホテルをとってあるので、夕食前にちょっと足を延ばして水天宮を参拝。
いつもは母と姉と3人のところ、今年は帰省中の甥っ子も参加したのですが、地下鉄の階段で母をおぶってくれたり、ちょっとしたアクシデントでもてきぱきと動いてくれたり、大活躍でした。
いつの間にかオトナになったなぁ。(´-`) (じーん)




甥にごほうびのブルーマウンテン。伊万里の器に入っておりました。ま、まぶしいっ☆





今年の抱負というほどではないけれど、改善したいなぁと思っているのは睡眠のこと。
仕事が在宅なので、ついずるずると夜遅くまでやってしまい、睡眠不足のせいで集中力が低下し、結局いつも締め切りぎりぎりになるという悪循環。つまりは自己管理能力がないわけですが。( ̄ー ̄;

で、↓ こんなアプリをTwitter仲間さんから教えてもらいました。

Sleep Cycle alarm clock

iPhoneやiPod touch、iPadで使える目覚ましアプリです。
解説によれば、自分の睡眠パターンを分析して、いちばん眠りの浅くなった時間帯に起こしてくれるので、お目覚めすっきり! とのこと。
85円とお安いので、試しに入れてみたところ、これがなかなかよいのですよー。
まだ5日目ですけどね。( ̄∇ ̄;)ヲイ

その理由はまず、浅い眠り=レム睡眠中にアラームが鳴るので、気持ちよく起きられること。
毎日の睡眠パターンをグラフにしてくれるので、睡眠管理(体調管理)がしやすいこと。
あと、自分としては記録をつけることで、仕事をだらだら遅くまでやりにくくなったことですね。

もちろん個人差があるし、相性が合わないこともある。
設定時間までの30分間でいちばん眠りが浅い時間にアラームが鳴るので、ヘタすると30分早く起こされてしまうことも。それで二度寝してしまったら、アウトです。
使ってみてイマイチだなぁという人はノーマルモードにすれば、ふつうのアラームとして使えます。毎日の睡眠グラフをつけるだけでも、結構おもしろいですよーv





目覚ましをセットしたら画面をロックせず、ガラス面を下にして枕元に。iPhoneのセンサーが睡眠中の寝返りを感知して、眠りの深さを分析するという仕組みです。
ここ3日間の睡眠パターンをUPしてみましたが、3日目の爆睡ぶりには目を見張るものがあります。( ̄∇ ̄*)

十一ぴきのネコ@紀伊國屋サザンシアター

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開演前から客席にネコたちがうろうろして、「おなか減った~」「何か食べ物ないかなあ」。
座席は2列目だったんですが、すぐ前の最前列にかわるがわるネコが座りにきて、隣の女性と世間話したり。
すっかり楽しい気分になったところで、一斉に「ニャー!」と鳴き声が響き渡って開演です。

[data]
十一ぴきのネコ
作:井上ひさし
演出:長塚圭史
音楽:宇野誠一郎、荻野清子
出演:北村有起哉、中村まこと、市川しんぺー、粟根まこと、蟹江一平、福田転球、
大堀こういち、木村靖司、辰巳智秋、田鍋謙一郎、山内圭哉、勝部演之
東京公演:2012年1月10日(火)~1月31日(火)紀伊國屋サザンシアター
上演時間:約2時間30分(休憩15分)



原作は、絵本好きには有名な馬場のぼるの人気シリーズ。
これを井上ひさしが1971年に戯曲化したミュージカル作品なんですが、演出の長塚圭史といい、小劇場系の役者さんたちといい、どうみてもミスマッチ(失礼)なところが気になって、ミュージカルが苦手なくせに観に行ってしまいました。
でもでも、おもしろかったー!

いつもおなかを空かせている10匹の野良ネコたちのところに、同じく野良ネコのにゃん太郎(北村有起哉)がふらりとやってきます。
このままじゃ飢え死にするだけだと集団自殺を図ろうとする10匹に、大きな魚が住む湖へ冒険の旅に出ようと誘うにゃん太郎。
やっとたどり着いた湖で、みんなは力を合わせて大きな魚を仕留めるのですが・・・。

脚本も役者さんも力があるせいか、どのネコもキャラが立っていて愛嬌たっぷり。
テーマ曲っぽい「十一匹のネコが旅に出た」、にゃん太郎の教養が光る「シェイクスピア全作品」、無茶な歌詞が笑える「魚の子守唄」と耳に残るナンバーが多く、音楽の楽しさも満喫できます。
とくに印象に残ったのは、にゃん十一=山内圭哉のかっこよさと、にゃん太郎=北村有起哉の尋常じゃない汗の量。人間スプリンクラーのようでしたもん。(@_@;)

11匹は冒険のあと、野良ネコ共和国をつくります。そして10年が過ぎ、にゃん太郎はリーダーの座を追われる一方で、9匹のネコは権力の座にのぼりつめていく。
そして衝撃の結末。

ずっしーんときて、いろんな思いが頭を駆けめぐりました。
あからさまなメッセージとは違う、答えのない問いを投げつけられたような。
いまも胸がざわついています。


ところで、この作品には2種類の台本があって、今回は時代性の色濃いテアトル・エコー版が使われたそうです。
ゴーゴーを踊るとか、ベトナム戦争とか、赤尾敏の演説とか、確かに年代を感じさせるセリフも多かった。
そういえば昔、数寄屋橋でよく見かけたなあ、赤尾敏の演説。(←年バレw



[おまけ]

観劇前のランチは、トマトとシャンピニオンのガレット@ブレッツカフェ。
オーガニックのシードルがおいしかったー( ̄▽ ̄)=3 プハァー




ルドン展@三菱一号館美術館

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先月末、知人とのランチがてら、丸の内の三菱一号館美術館に行ってきました。
開催していたのは「ルドンとその周辺―夢見る世紀末」。

岐阜県美術館のルドン・コレクションに加えて、三菱一号館美術館が所蔵する「グラン・ブーケ」を展示するというもの。
ルドンと同じ19世紀末を生きた象徴主義の画家の作品も見られます。
あ、でも象徴主義ってなあに? なんて質問はしないでねー( ̄∇ ̄;)

展示は第一部「ルドンの黒」、第二部「色彩のルドン」、第三部「ルドンの周辺」という三部構成になっています。
天地2.5mもある「グラン・ブーケ」や、構図が絶妙な「青い花瓶の花々」は、澄んだブルーがとても印象的。
でもやっぱり「黒」の作品群がよかったなあ、不気味でユーモラスで。

老婆のような顔を咲かせた植物や、浮遊する目玉や、ポーズをとる骸骨。
ルドンが愛したというエドガー・アラン・ポーの悪夢の世界に迷い込んだようで、なんだか怖いのに懐かしい。
有名な笑う「蜘蛛」は、うちに持って帰りたいくらい魅力的です。

spider.jpg

もうひとつの見どころは、復元された三菱一号館の建物。
今回初めて中に入ったんですけど、内部は天井が高くて、ギャラリーもカフェも気持ちいいんですよー。
あったかい季節になったら、中庭のベンチでものんびりしてみたいなあ。






唯一の不覚は、1階のCafe 1894で食べた限定ランチの写真を撮り忘れたこと。
と思ったら、スタッフブログに料理写真が載ってました。↓




そんなわけで、ルドン展の公式サイトはこちらでございます。→ http://www.mimt.jp/redon2012/
3月4日まで絶賛開催中~。


ところで、三菱一号館美術館のロゴマーク。コーリン色鉛筆の三角顔マークに見えるのはわたしだけ?

平川克美『俺に似たひと』

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発売されてすぐにAmazonで注文したこの本。
家に届いたら2日で読んでしまい、これはぜひブログにUPしたいなぁと思いつつ、モタモタしていたら2カ月たってしまいました。
相変わらずのトロさですが、まあ気にせずいっちゃいましょう。
だって、いい本なんだもの。

平川克美さんは、『経済成長という病』などの経済書を多く書いていますが、わたしが初めて読んだのは、内田樹さんや小田嶋隆さんとの共著『9条どうでしょう』。
でも今回の本はまったくジャンルが違って、平川さんが父親の介護を綴ったノンフィクションです。
壮絶なはずの毎日を、父が過ごしてきた戦後日本の記憶を背景に淡々と描く文章は、静かに深く心に染みとおり、まるで小説のような読後感を残します。

この本が出版される2年ほど前から、平川さんはTwitterでよく介護生活の日常をつぶやいていました。
母親の死をきっかけに、初めて知る実家の惨状。
冷蔵庫には食べ残しの食材があふれ、台所の棚には使うことのない鍋釜が詰め込まれ、床をドブネズミが走り抜ける。平川さんはそんな実家をリフォームし、介護が必要になった父親とのふたり暮らしを始めます。
仕事場と実家とを忙しく行き来するなかで平川さんが何気なく発信するツイートを読むことは、会社勤めをしながら老母を看る当時のわたしにとっての支えでもありました。
もちろん、父親と息子、母親と娘とでは全然状況が違うはずなんですけど、不思議とこちらの想いを代弁してくれてるような。というより、ときどき自分が書いてるんじゃないかと錯覚するくらい。(笑)
親の「老い」と向き合うこと、それはとりもなおさず、自分の「いま」を見つめなおすことでもあります。






俺に似たひと

俺に似たひと

  • 作者: 平川 克美
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2012/01/20
  • メディア: 単行本


ようやく丸屋根が

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先週ちょこっと東京駅界隈に行ってきたのですが。
あの鬱陶しいフェンスがついに取り払われて、東京駅の駅舎が姿を現していました。



鹿島のホームページに、その概要が紹介されています。

もう、いつから工事が始まったか記憶にないくらい、ずーーーーっと工事中だった気がする東京駅。
完成はいよいよ今年の10月だとか。
楽しみです。


この日のお昼は、TOKIAにあるスペインバルへ。
そういえば社会人になりたてのころ、元の東京ビルに取引先が入っていて、時々おつかいに来てたんですよねー。
ン十年も昔の話ですけど。( ̄∇ ̄;)

パエリアのランチを注文しました。



みんなおいしかったですよ。でもね、じつはイカとかエビとかがあまり得意でないの・・・。(´・ω・`)


カウンターからの眺めは抜群です。





日曜には母を連れて、樹齢330年のしだれ桜がある地元のお寺へ。
例年だとソメイヨシノより1週間以上早く開花するんですが、今年は変な陽気のせいで、ほぼ同時に満開となりました。




ちょうど1年前はここに、福島から避難してきた方々が滞在していたのでした。(記事はこちら
あちらでもそろそろ、開花が始まるころでしょうか。





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